過去ログ - 真、まことの剣豪
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200:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 20:45:53.82 ID:l9ykQD6T0

「時に真?」

「はい」
すぐに答える。

「先程から相槌をうつばかりではありませんか」

「はあ、至極ごもっとも、と感じ入りまして」

「あなた様は、いけずです」

そういわれて、真之丞は頸をかしげた。

何がいけずなのだろうか。

ともかく、少し機嫌を損ねたらしい。

貴音はふいと向こうをむいてしまっている。

ふと、ある考えが浮かんだ。

――思いきって、姫を組み敷いてやろうか……。

いやいや、後がどうなるか知れぬ。

危険だ、とは思うが一度挑戦してみたい。

どうしたものか。

何も今日でなくとも良い。

しかし、貴重な好機であることに違いない。

こう逡巡しているうちに逃してはことだ。

よし、三つ数えたらかかれ。

自分に言い聞かせる。

一つ。

二つ。



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