過去ログ - 律「うぉっちめん!」
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34:律「うぉっちめん!」[sage saga]
2012/05/22(火) 23:33:51.80 ID:hxj4NxIg0

律『ププッ。さわちゃん、オバサンくせー』

さわ子『あん?』ギン

律『何でもありません……』

和『でも、山中先生が言う事もわかるような気がするわ。自分の知っている人が、まさか
  テレビの向こう側の人間になるなんて――』

純『ああ、梓が手の届かない存在になっていく〜。私の事、忘れないで――』

梓『何言ってんの――』

憂『はい、お姉ちゃん。お料理取ってきたよ――』

唯『わーい! ありがとう――』

澪『シングル売れるといいな――』

律『心配すん――』

さわ子『そういえば――』

律『――』

梓『――』

『――』

『――』

紬『……』

唯『あれぇ〜? ムギちゃん、ど〜したのぉ? 元気無いよぉ〜』

紬『あ、唯ちゃん。ううん、何でも―― ってお酒臭い! ダメよ、お酒なんか飲んじゃ! 
  私達、まだ誕生日が来るまでは未成年なんだから!』

唯『だってぇ〜、ジュースみたいで美味しいんだも〜ん』

紬『いけません。これは没収』

唯『ちぇ〜』ブーブー

紬『唯ちゃんの誕生日が来たら、一緒に飲みましょう。11月だよね?』

唯『うん! 約束だよ! ……ところで、どうしたの? せっかくのパーティなのに元気無いね?』

紬『……何だかね、物語が終わっちゃうみたいで寂しいの』

唯『終わっちゃう?』

紬『うん…… 私、高校生の時に軽音部に入部して、みんなのおかげで色々な事をいっぱい
  体験出来た。憧れてた事も、夢だった事も、いっぱい』

唯『いろんな事があった三年間だったもんね〜』

紬『叶えたかった事は全部と言っていい程叶えて…… そして、最高の親友と組んでいた
  バンドでプロデビュー…… それで私の物語は終わり』

唯『終わりだなんて! 今日が私達のデビューの日なのに!』

紬『嫌な言い方になったらごめんね。例えば、放課後ティータイムの成功によって手に入る
  富や名誉、名声。そんなの私にとっては虚しいだけ。私の家は…… ね?』

唯『……』

紬『どんなに成功を重ねても、この先、高校生の頃や今日以上の喜びはもう無いんだ、って
  思うとすごく寂しいの』

唯『……そんな事無いよ!』

紬『……?』

唯『例えば、例えばだよ? 放課後ティータイムが全然売れなかったら、全然人気が出なかったら、
  そんなの嫌だけど…… でも、もしそうなった時に、みんなで力を合わせて頑張っていったり、
  励まし合ったり、そんな事で手に入る幸せや喜びもあると思う!』


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