46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/05/24(木) 01:07:07.35 ID:GqizOqNDO
錬金「ですが姫様、いったいどうしたのです?」
姫「なにがだ?」
錬金「いえ、さっきから何だか姫様の機嫌が良いものですから」
姫「そ、そうか、わかってしまうか!」
錬金「?」
姫「その、なんだ……このトカゲは私の愛馬、もとい愛トカゲで良いのだろう?」
錬金「愛トカゲって……まあ、そうですね、コイツは姫様の物です」
錬金術士は姫の言い様に苦笑いするが、一応うなずいた。
どうせ、あの男がこのトカゲを取り返しに来ることも無いだろう。
トカゲの所有権が姫様に移ったところで、何ら問題は無いはずだった。
姫「よ、よし! やったーっ!」
すると突然、姫は木箱をむさぼるトカゲに、両手を広げてひしっと抱き付いた。
錬金「ひ、姫様?」
姫「私の騎獣だ! お前は私の初めての騎獣なのだ!」
トカゲ「きゅー?」
姫「誇りに思え! 私もお前を誇りに思ってやるぞ!」
トカゲ「きゅー!」
錬金「姫様……」
子どものようにはしゃぐ姫を見て、錬金術士は小さくほくそ笑むのだった。
姫「よし、名前を付けてやろう! グベラッチョというのはどうだ!?」
錬金「ネーミングセンス悪ッ!?」
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