過去ログ - 姫「勇者を探しに行く」
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51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/05/24(木) 18:49:54.63 ID:GqizOqNDO
〜 >>46から小1時間後 〜

姫「よし、お前の名前はポチだ!」

ポチ「きゅー!」

錬金「あぁ……トカゲの名前が決まってしまった……」

姫「ところで錬金術士よ、聞きたい事があるのだが」

錬金「はい、何ですか?」

姫「うむ、このポチだが、何か騎獣としての能力は持っていないのか?」

錬金「能力、ですか?」

姫「そうだ、土トカゲとしての能力の他に『神獣』や『幻獣』の様に魔法は使えないか?」

少しウキウキしながら姫が錬金術士に尋ねてくる。

魔法とは、神や悪魔が行使したとされる超常の力。
ラグナロクと呼ばれる最終決戦によって共倒れし、地上から姿を消した彼らだが、魔法を行使する力は一部の獣たちに受け継がれたのだった。
そして現在、魔法を行使出来る騎獣は『幻獣』。
より威力が高い魔法を行使出来る危険度の高い騎獣は『神獣』と呼ばれていた。

錬金「……いえ、土トカゲは魔法を使えません。
得意技は、しいて言えば足が速い事でしょうか」

しかし、すべての騎獣が魔法を使えるわけではない。
むしろ、魔法を使える騎獣の方が稀有な存在である。

姫「なるほど、足が速いのかお前は!」

ポチ「きゅー!」

ポチに魔法は使えないと否定された姫は、しかしそれを特に気にもせず、ポチの長所を褒める。
愛トカゲに魔法が使えない事を姫が気落ちするかと錬金術士は思っていたが、どうやら杞憂だったようだ。

錬金「まあ、魔法は騎獣のスタミナを奪いますし、そう考えると体力のある土トカゲの方が汎用性は上かもしれません」

姫「体力自慢か! お前は私に似ているなポチ!」

ポチ「きゅー!」

姫の嬉々とした声に、ポチも合わせて嬉しそうな声を上げるのだった。


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