28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/24(木) 21:52:40.38 ID:t/gaNw6Qo
「あたしそろそろ帰るね。もう遅いし」
もう今日だけでも何度目かわからないほどお互いに抱きしめあってキスしあっていたため、思っていたより遅い時間になってしまったようだった。
「あ、じゃあもう遅いから送っていくよ」
僕は立ち上がろうとしたところで妹に肩を押さえられて再びベッドに座り込んでしまった。
「ずっと学校を休んでいた病人が何言ってるの」
妹が立ち上がったので、彼女の全身が再び僕の目に入った。やはり可愛いな。僕は立ち上がることを諦めた。
「明日は登校するんでしょ」
「うん。もう大丈夫」
「じゃあ朝、先輩の家まで迎えに来ていい? 一緒に学校行こ」
「ああ、いや。僕が迎えに行くよ」
妹が笑った。「あたしんちは学校から逆方向だよ。それにお兄ちゃんが出てきたら何て言って挨拶する気?」
僕は浮かれるあまりいろいろと考えなしに喋ってしまっていたようだった。
「明日は七時半ごろに迎えにくるから。それなら中庭とかで朝一緒にいられる時間があるでしょ」
「待ってるよ」
「じゃあまた明日」
僕は大声で母さんを呼んだ。これまで邪魔しないでいてくれた母さんが待っていたようにすぐに二階に姿を見せてた。
「もうお帰り? また来て頂戴ね。妹さんならいつでも歓迎するから」
「あ、はい。ありがとうございます。明日、先輩を迎えに来てもいいですか」
母さんは笑った。「あら。それじゃ、ちゃんと朝この子を起こしておかないとね」
この話の何がおかしいのか僕にはさっぱり理解できなかったけど、母さんと妹は目を合わせて仲良く笑い合っていた。
766Res/849.25 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。