過去ログ - 十代「ガッチャ!安価でデュエルだぜ!」
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607:1[saga]
2012/08/25(土) 20:17:18.51 ID:P8OxaXtj0


大徳寺「何を言っている……!」

ルドガー「錬金術は………卑金属を貴金属に変えると言う……」

ルドガー「『1』をより上質な『2』に変えるわけだ。それはさっきお前が使った、《黒の過程−ニグレド》……だったか?」

ルドガー「あのカードは錬金術をよく表している……場のモンスターという『1』を、手札という『2』に変えたのだ……」

大徳寺「……そうだ。それが錬金術の本質だ……だが、それが一体なんだと――」

ルドガー「似ているのだよ……私が、崇高な目的のために、あらゆるものを犠牲にしてきたことと!」

大徳寺「……!!」

ルドガー「例えば、この地縛神だ……私はこれを呼び出すために、多くの人間の魂を奪った……」

ルドガー「だがその魂は、我が神、地縛神という、『より価値あるもの』のために消えたのだ……」

ルドガー「『1の魂』が『2の地縛神』となったのだ……」

大徳寺「…………」

ルドガー「これこそまさに『錬金術』ではないか?」

ルドガー「錬金術とは、何かを捨てる代わりに、より価値あるものを生み出す技術!」

ルドガー「……お前、研究の為に、人間を犠牲にしたことは無いか?」

大徳寺「ッ……!!」

ルドガー「あるのだなやはり! それはそうだろう! どんな研究にも誰かの犠牲はつき物……」

ルドガー「まして錬金術の研究ともあれば、人体実験など当たり前だろうなぁ!」

ルドガー「わかるだろう? 同じなのだ……!」

ルドガー「錬金術師であるお前と、今の私は、とても近い位置にいる!」

ルドガー「口では否定しても、精神の奥底にある本質で言えば、我々は同じだ!」

ルドガー「私と共に来い! 大徳寺! 我々なら、きっとうまくやれる……!」

大徳寺「…………」


十代「何言ってんだ……何言ってんだよ!! あんたと大徳寺先生が同じなもんか!!」

鬼柳「大徳寺! こいつの言うことなんか気にすることはねぇ! デュエルを続けろ!!」

ユベル(…………どう出る?)


大徳寺「………………」


十代「……おい、俯いてどうしたんだよ先生……! カードを引くんだよ!!」

鬼柳「……まさか……そいつのくだらねぇ世迷言、飲もうなんて考えてねーだろうな!?」


大徳寺「…………ルドガーさん」





大徳寺「……あなたの言う通りだ。私とあなたは『同じ』だ」



十代「……!!!」

鬼柳「なっ……!?」





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