470:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/04(金) 19:24:36.49 ID:ftoghuCXo
窓を全て開け放っても、部屋の中に篭った熱気は抜けそうにない。
二台ある扇風機は両方とも最大風速で、沈殿した空気をかき回そうとしていた。
上向きに頭をあげて、ゆっくりと首を動かし、机の上の書類がそれに合わせてぱたぱたと音を立てる。
「暑いよー……」
扇風機の前に陣取っている亜美が、小さく悲鳴を上げていた。しかし、誰も相槌をうつものはいない。
そんなことは分かり切っているし、誰もが聞き飽きていたせいもある。
真美は怠そうな表情で、Tシャツの裾を両手でつまみ上げ、扇風機の風を服の中に送り込む。
何をしなくても汗ばむ体に、扇風機の風は確かに心地よかった。
「ほら、しゃんとする!」
律子がデスクの向うから声を上げる。
「それと真美、女の子がだらしないことをしない。ここには、プロデューサー殿もいるのよ?」
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