477:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/04(金) 19:44:01.97 ID:ftoghuCXo
「はい、ストーップ。
落ち着いて雪歩。もう、響も雪歩をからかわないでよ」
「そうです。
お茶も、ようかんも、どちらもとても美味ですよ。
雪歩、そんなに謙遜せずとも良いのです。
もっと自信を持ちなさい」
ゆっくりとした調子で貴音が言う。
「真ちゃん、四条さん……」
「何だか、自分、悪者みたいになってないか?」
うろたえた様子で響が言った。
「全く、漫才やってんじゃないわよ」
伊織がつかつかと歩きながら言った。
「頂くわ」
伊織はガラスの茶杯に注がれた緑茶を手に取る。
透き通った緑の液体は見ているだけで涼しげであった。
よく冷えた杯をそのまま頬に当てたい気持ちだったが、ぐっと堪え、口元で冷たさを感じるように、ゆっくりと飲み始めた。
小さい杯であったせいもあるが、伊織は丸々一杯を容易く飲み干した。
480Res/278.19 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。