過去ログ - 騎士「私のために剣を作れ」 鍛冶屋「いやだ」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/25(金) 01:36:40.77 ID:Txyt+5iX0
騎士「ところで、この刀身に刻まれている文字のような紋様は何だ? 剣を振る度に光るのだが」

鍛冶屋「・・・・・・それは、制約だ」

騎士「制約?」

鍛冶屋「そうだ。 それを説明する前に、一つ言っておく。 あんたの剣は、剣として完璧じゃない」

騎士「? 何を言ってるんだ? どれだけ振り回しても、大丈夫な剣なんて今までなかったんだ。 完璧な仕上がりじゃないか」

鍛冶屋「それが制約の力だ。 呪い、魔法の一種だな。 ある条件の下に、無理や道理を押し通す。 あんたの剣に刻まれている文字というのがそれだ」

騎士「ほう、それは凄いものだな。 まじない一つで、ここまで強化されるのか?」

鍛冶屋「もちろん制約無しでも十分な物が出来た。 出来たとは思ったが、万が一ということもある。 だから、制約で保険をかけたんだ。 滅多にしないことだがな」

鍛冶屋「強化される延び幅は、その条件にもよる」

騎士「この剣にはどんな条件が付いているのだ?」

鍛冶屋「あんたは前に、依頼する剣では人を切らないと言ったよな?」

騎士「うむ、確かに言ったぞ」

鍛冶屋「だから、それに沿った形にした。 そうすれば、俺の信念にもかなう」

騎士「・・・・・・」

鍛冶屋「俺が剣に刻んだ制約を簡単に言えば、“人間をその剣で傷つけた場合、そのダメージが担い手にそのまま返る”っていうものだ」

騎士「なるほど・・・・・・そういう事か」



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