過去ログ - 騎士「私のために剣を作れ」 鍛冶屋「いやだ」
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(不明なsoftbank)
[saga]
2012/05/31(木) 00:48:23.70 ID:+P2xMhKD0
―――王城 地下牢 最深部
鍛冶屋「(兵士がいない・・・・・・)」
騎士「(何かの力が、働いているのか・・・・・・?」
呪術師「お初にお目にかかります。 あなたがかの有名な騎士様ですか。 たった一人で、大隊クラスの力を持っているという王国一番の手だれ」
―――そこには、ローブを深くかぶった呪術師が牢の外に出て佇んでいた。
騎士「分かっているのなら無駄な抵抗はやめろ。 と言っても無駄だろうな」
呪術師「で、そちらの方は・・・・・・?」
鍛冶屋「俺か? ただの鍛冶屋だ」
呪術師「ほう、それにしては、随分と高位の魂をお持ちのようだ」
鍛冶屋「へ、外面を褒められるより内面を煽てられる方が照れるな。 ま、そういうあんたは両方気に食わねぇけど」
呪術師「そうですか? なら、こういうのはどうです?」
―――呪術師は自らの顔に、手を重ねた。
騎士「なっ!? それは・・・・・・王子の・・・・・・」
呪術師「そう。 王子の顔ですよ。 もうほとんどの魂を頂いたのでね。 少し加工してやれば、こういう事も造作ないのですよ。 クックック」
鍛冶屋「・・・・・・なるほどな。 そうやって、この国の他の奴らは騙されちまうってことか」
騎士「なんの違和感も無く、誰一人として、国の主が変わったことに気づかない・・・・・・」
呪術師「クックック、もしかしたら、何か思い違いをなされているのかもしれませんので、ひとつ言わせて頂ければ・・・・・・」
呪術師「私は別に、混沌の世界や破壊の世界を王国にもたらそうなどとは考えていませんよ」
呪術師「ただ、日々の実験材料が手に入ればいいのです。 他の事はそれ程興味はありません。 まぁ、国主になったらなったで、また考えが変わるのでしょうけどね」
騎士「貴様の言う実験材料は、人々の魂だろう。 そんな事、この私がさせない!!」
呪術師「ええ、そうでしょうね。 だから、こんな展開になる前に、はやく王子には動いていただきたかったのに」
呪術師「・・・・・・いえ、これは手早く討伐を終えた貴方がたの功績によるものでしょうね」
呪術師「これでは、一体何のために魔族達を操り、国境付近に攻め入らせようとしたのか・・・・・・」
鍛冶屋「おい、それじゃあなにか? あの魔族達の進行は、お前がやったっていうのか?」
呪術師「フッフッフ。 ええ、そうですよ。 わたしが差し向けたものです。 魔族のフリをしてね」
騎士「という事は貴様、魔族ともつながりがあるのか・・・・・・」
呪術師「人間の常識では先に進むことができないことが多々あるのですよ。 そこで、時に魔族の力を借りることもあります」
騎士「貴様の操った魔族たちのせいで、国境付近の人々がどれだけ亡くなったか・・・・・・っ」
呪術師「ああ、その事ですか。 それならご心配には及びません」
鍛冶屋「な、に・・・・・・?」
呪術師「ほとんどの住人は私と共にあります。 “私の魂と共にねぇ”!!」
騎士「き、きっさぁまぁぁぁぁぁぁぁ!!」
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