過去ログ - 騎士「私のために剣を作れ」 鍛冶屋「いやだ」
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(不明なsoftbank)
[saga]
2012/05/31(木) 02:24:32.32 ID:+P2xMhKD0
鍛冶屋「そういうセリフは、もっと色気のある場所で言うもんだぜ」
呪術師「・・・・・・おや、生きていましたか」
鍛冶屋「ああ。 危うくローストされるところだったがな」
呪術師「ほう、痛々しい腕で、よくもまぁその様な軽口を叩けるものです」
鍛冶屋「別に、コレくらいで命を拾ったと思えば安いもんだ。 だが、あれでも愛着がある腕だったんだ。 落とし前は付けさせてもらうぜ」
呪術師「クックック。 ただの人間に何ができるというのです・・・・・・」
鍛冶屋「俺がやるんじゃぇねよ。 城の問題は、城の人間が解決してもらわないと・・・・・・な、騎士様よ」
騎士「と、当然、だ・・・・・・」
呪術師「あれを浴びて、まだ動けるのですか・・・・・・」
鍛冶屋「そりゃあ国一番の騎士様だ。 インドア派のあんたとは鍛え方が違うだろうよ」
呪術師「フッ。 しかし、何度やろうと同じこと。 貴方たちは絶対に私には勝てません。 さぁ、これ以上の劇は予定されていません。 ご退場願いましょうか!!」
―――呪術師の周囲に、再び魔力が幾つも収束し、殺意という方向性を持って鍛冶屋と騎士に狙いを定める。
鍛冶屋「さ、せ、る、かぁぁぁ!!」
―――鍛冶屋は地面を片手で持ったハンマーで抉るように振り抜き、大量の礫を作り出し、それは矢の様に呪術師へと飛んでいく!!
呪術師「無駄です!!」
―――呪術師に向かう礫の全てを、生み出した魔法で迎撃していく。
騎士「はぁぁぁぁぁ!!」
―――剣を引きずるように走る騎士。 火花を地面に散らせながら、再び魔術師の懐へと飛び込む!!
呪術師「何度やっても同じですよ、ハハハハハ!!」
―――騎士は呪術師に斬りかかり、しかし、先ほどと同じように幻影のごとく消えてしまう呪術師。
呪術師「同じ轍を踏むとは愚かな!! もういいでしょう、あなたはここで死になさい!!」
―――背後に現れた呪術師の手のひらから、氷の礫が大量に現れ、騎士の背中に放たれる!!
鍛冶屋「女性の背後にはスマートに近づけよ、マナーがなってないぜ!!」
―――鍛冶屋が騎士と呪術師の間に割って入り、騎士の盾となった。 鍛冶屋の体には氷の礫が幾つも突き刺さり、その部分が凍結していく!!
呪術師「なに!?」
鍛冶屋「っが!!」
騎士「鍛冶屋ぁっ!?」
鍛冶屋「ぐ、貸し、一つだぞ・・・・・・」
騎士「・・・・・・っ、ああ!!」
―――騎士は即座に反転し、倒れつつある鍛冶屋の横をすり抜ける!!
騎士の踏み込み速度は、呪術師に魔術の発動を許さず、幻影を作り出す間も与えない。
渾身の力で跳躍した騎士は稲妻の如く呪術師に肉薄し、下から邪魔者を払いのけるように、神速をもって“制約の刻まれた大剣”を振り上げた!!
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