過去ログ - 騎士「私のために剣を作れ」 鍛冶屋「いやだ」
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41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[saga]
2012/05/26(土) 01:38:27.89 ID:YtfmjzCH0

―――砦 廊下




兵士「あれ、鍛冶屋さんじゃないですか。 どうされました?」

鍛冶屋「部屋でじっとしているのもなんだしさ。 何か手伝えることでもないかと思ってぶらついてるんだよ」

兵士「そんな、騎士様の大切な客人に手伝いなど・・・・・・」

鍛冶屋「大切な客人なんて、騎士当人が一番思っていないとは思うが・・・・・・。 なんにせよ、タダ飯喰らいになる気はないんだ。 やらせてくれよ」

兵士「し、しかしですねぇ・・・・・・」

鍛冶屋「こう見えて一人暮らしが長いからな。 料理、洗濯、力仕事、エトセトラ。 意外となんでもいけるぜ」

兵士「そういったものには、既に十分な人手がありますので」

鍛冶屋「う〜ん、本当に何もないのか? 遠慮なんかされるとこっちが引け目に感じちまうよ」

兵士「はい。 此度の討伐には、王子様が万全の用意をして下さったので、いつも以上に安定した軍の運用がなされているんですよ」

鍛冶屋「へぇ。 本当に、すげぇな王子様ってのは。 政治手腕が伊達じゃぁないな」

兵士「本当にそう思います。 あの方のお蔭で、どれだけの人々が救われていることか」

鍛冶屋「あぁ。 アンタらの隊長が言っていたぜ。 この国を照らす、太陽の様な方だってな」

兵士「おっしゃる通りだと思います。 きっと、今後は我が国だけでなく、他国、大陸中を暖かく照らすお方となるでしょう」

鍛冶屋「(軍の隊長だけでなく、一介の兵にまでそう思われているのか・・・・・・。 本当に、凄い奴だな)」

兵士長「お、鍛冶屋殿じゃないか。 どうしたんだ、こんな所で?」

鍛冶屋「職探しってところかな」

兵士長「なんだそりゃ?」

兵士「鍛冶屋様が、何か手伝えることはないかと・・・・・・」

兵士長「はっはっは。 客人の手を煩わせるほど人出には困ってないな」

鍛冶屋「はぁ。 完成されたシステムは、時に虚しさを生むな」

兵士「そ、そんな落ち込まなくとも・・・・・・」

兵士長「そんなに手持ち無沙汰なら、砦内を案内しようか? もしかした、必要としている部署があるかもしれない」

鍛冶屋「おお、そうしよう! さ、そうと決まれば早く行こうぜ!」

兵士「・・・・・・よく分からないお方だ」


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