過去ログ - 騎士「私のために剣を作れ」 鍛冶屋「いやだ」
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65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[saga]
2012/05/26(土) 23:45:29.11 ID:4SaEVxBB0


―――砦 食料庫外周




兵士長「急げ!! 食料庫に全大砲と弓を向けろ!!」

兵士「し、しかし大丈夫なのでしょうか? 鍛冶屋さんの作戦は無茶にもほどが・・・・・・」

兵士長「俺もそう思う。 正直、正気の沙汰じゃない。 だが、あの時見た鍛冶屋の目は、そういう不安を払拭させるような自信に満ちていた。 有無を言わせない何かってやつが・・・・・・」
   


―――その時、轟音と共に、食料庫が瓦礫を吹き飛ばしながら大爆発を起こした!!


兵士長「・・・・・・っ!? 合図だ!! 撃て!! 放てぇぇぇ!!」

―――続いて鳴り響くのは、鉄の筒装填されし砲弾を火薬によって押し出す重厚な攻撃音。 そして、空を裂き、雨のように降り注ぐ矢を発する弦の音。

   砦内に残るほとんどの兵が、残存する大砲の横に立ち、弓を構え、今だ視界の晴れない瓦礫が舞い散る食料庫に向けて攻撃をし続ける!!

兵士長「撃ちまくるんだ!! 動く暇も、逃げる暇も与えるな!! ここで倒せなければ、兵士の名折れだぞ!!」

―――兵士の誰もが、着弾点に舞い上がる激しい土煙と舞い上がる瓦礫に、朧気にさえ、目標を確認できなかった。

   ただ、その事に対して誰一人疑問を持つ者はいなかった。

   不安がないわけではない。 目の前に敵がいないかもしれない。 その時は、背後から自分の頭が刈り取られるかもしれない。

   しかし、このまま援軍・・・・・・騎士か隊長がこなければ同じこと。 他の村や町、城下が危険にさらされるかもしれない。

   ならば、攻勢に出れる今を信じる。

   兵士ですらない男が作り出した、この好機を!!





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