過去ログ - 騎士「私のために剣を作れ」 鍛冶屋「いやだ」
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[saga]
2012/05/27(日) 22:49:45.69 ID:LPwFKio70
―――砦 翌日
騎士「すまないな、早朝から剣の手入れを頼んでしまって」
鍛冶屋「何言ってんだよ。 俺はこの為に着いてきたんだぜ」 カン カン カン
騎士「それはそうだが・・・・・・。 昨日の今日で、貴様も疲れているだろうと思ってな」
鍛冶屋「ああ、確かに酒宴の席で兵士達に引っ張りまわされて疲れたってのはあるな」 カン カン カン
騎士「ふふ、そうか・・・・・・」
鍛冶屋「・・・・・・ふぅ。 よし、これといって刀身に不具合は無いな。 剣のメンテナンスは初めてだし、軽く調子を見ただけだが、やっぱり剣の使い方がしっかりしてると武器も長持ちするな」
騎士「自分の作った剣が優秀だから・・・・・・とは思わないのか?」
鍛冶屋「そこは当然の事と織り込み済みだ」
騎士「だろうな」
隊長「二人とも、もう準備はいいか? そろそろ出発しよう」
―――街道
隊長「討伐を終え、加えて大物を倒したとは言っても、砦の食料庫が吹き飛び、食料の殆どを失ってしまったからな。 報告に戻らなくてはならない」
騎士「早馬を飛ばさないのですか?」
隊長「どの道私がいなければ進まない話がほとんどなんだ。 ならば、直接出向いた方がいい」
鍛冶屋「俺が同行している理由は?」
隊長「主戦力の騎士に剣を作った事、機転を効かせた方法でキマイラを倒した事。 この功績は無視できないだろう」
鍛冶屋「倒したのは騎士だって言ってるだろ。 いや、ていうか本当に、別に無視してくれてもいいんだけど」
隊長「勿論そうだが、それ程変わらないよ。 あのタイミングを作ったのは鍛冶屋なんだから」
騎士「食料庫も吹き飛ばしたしな」
鍛冶屋「悪かったな、面倒事を拵えちまってよ!!」
騎士「ふふ、冗談だ」
鍛冶屋「(こいつ、義手のこと黙ってたのまだ根に持ってるのか・・・・・・?)」
隊長「我らは君に感謝の念しかないよ。 砦の修繕は確かに大事だが、兵達の命がそれで救われたのだ。 よその国がどうかは知らないが、我が国のトップは、むしろよくやったと肩を叩いてくれるだろうさ」
鍛冶屋「・・・・・・なのかぁ? 実は締め上げられるなんてオチは勘弁してくれよ?」
騎士「緊張してるのか?」
鍛冶屋「へっ、まさか。 それはないけどな。 ただ・・・・・・」
騎士「ただ?」
鍛冶屋「形式張った事とかあるんだろ? 俺そういうのよく分かってないからなぁ」
隊長「大丈夫。 キマイラを倒すことよりずっと簡単だよ」
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