158:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/31(木) 15:20:16.92 ID:WJwkyqSIo
タカヤとの付き合いが始まって以来、幼馴染と俺は一緒に登下校することが多くなった。
毎朝彼女は俺を起こしに来る。妹とちょっとした話をしたり、俺をからかったりして、一緒に家を出る。
彼女は俺と妹とのやりとりを見て、
「喧嘩でもしてるんですか?」
と首をかしげる。俺はなんとも言えずに口を噤んだ。
冬の朝、幼馴染と一緒に道を歩いていると、なんだか不思議な気分になった。
朝の街は冬の寒さに凍えて静まり返っているようで、それでいてかすかな人の気配を感じる。
そうした静謐な雰囲気が街中を包んでいて、俺はなんだか物寂しいような、安らぐような、どっちつかずな気持ちになる。
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