159:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/31(木) 15:20:56.80 ID:WJwkyqSIo
教室に入ると、タカヤはすぐにこちらに向かって近寄ってきた。幼馴染はクラスが違うので、教室に入る前に分かれた。
「よう!」
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2012/05/31(木) 15:22:07.89 ID:WJwkyqSIo
「なあ、タカヤ」
「なに?」
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2012/05/31(木) 15:22:38.78 ID:WJwkyqSIo
彼は戸惑って押し黙る。俺はイライラしているふりをした。
「いいから言えよ。おっぱいをどう思うんだよ!」
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2012/05/31(木) 15:23:11.58 ID:WJwkyqSIo
「お前はマジでもうちょっと学習しろ。ホントに。こないだの悪夢をもう忘れたのか」
「忘れてねえよ! あのおっぱいの魔力から生まれた悪夢は現在進行形だ! 未だに口きいてくれねーよ!」
163:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/31(木) 15:23:56.00 ID:WJwkyqSIo
一連の流れをモスから聞いた幼馴染は、俺を見て苦笑した。
彼女の表情は、なんだかどうしようもない弟を見守る姉のようで、ひどくつらい。
「なんか、いつもとキャラがぜんぜん違ってびっくりしたよ」
164:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/31(木) 15:24:35.50 ID:WJwkyqSIo
「いいじゃん俺の話は。それよりDVD-RとRAMとRWのどれが一番かっこいいかって話しようぜ。俺はRWだと思う」
「こんなふうに突拍子もないことを言い出すのが特徴です」
165:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/31(木) 15:25:45.73 ID:WJwkyqSIo
昼休みになると、先輩が俺たちの教室までやってきて、新聞部の部室に誘った。
タカヤは俺よりも早く先輩に駆け寄った。女が苦手って話はどこにいったんだろう。
先輩の後ろにはもう一人の女の人の姿があった。見覚えはない。
166:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/31(木) 15:26:18.67 ID:WJwkyqSIo
幼馴染は幼馴染で、新聞部の部室に例の「みー」とかいう友達を連れてきていた。
俺、モス、タカヤ、幼馴染、先輩、タカヤ姉、みー。
167:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/31(木) 15:27:28.95 ID:WJwkyqSIo
その懸念は現実のものとなった。
タカヤは自分の姉を前にして、新しくあらわれた女子どころか、先輩とすらまともに話せなくなってしまった。
姉の方はと言えば、なんだか先輩と話したり、幼馴染と話したり、俺やモスに声をかけて質問してきたりとやりたい放題。
168:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/31(木) 15:28:24.93 ID:WJwkyqSIo
「きみだよね、最近うちの弟と仲が良いっていう」
と、タカヤ姉は俺に向かっていった。
169:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/31(木) 15:29:07.80 ID:WJwkyqSIo
「で、そっちの子は……」
と、タカヤ姉は「みー」を指差す。このタイミングで話がわたしに飛ぶのか、とでも言いたげに彼女は動揺する。
幼馴染は「みー」の代わりに返事をするついでに、彼女を紹介した。
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