17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/25(金) 02:57:21.22 ID:+LQnK3JMo
「寝る」
「もう?」
「もう、って。十二時だよ」
たしかに時計を見ると、日付が変わる頃だった。
妹はリビングを出るとき、不意に大真面目な顔をして、俺の方をちらりと見た。それから少し目を逸らし、
「ねえ、ホントに、どうして触ったの?」
と、真剣な声音で訊ねてくる。
俺はどう答えていいか分からず、
「さあ?」
と首をかしげた。本当に理由は分からない。なんとなく。
いや、なんとなくで妹の胸を触るのは、アホかという話なのだけれど。
そんな冬の夜だった。
以来二週間、妹は俺と口を聞いてくれない。これが世に名高いラグナロクである。
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