2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/25(金) 02:50:24.55 ID:+LQnK3JMo
でもま、そんなことでいちいち怒ってたら、この世の中は生きていけないぜ、俺。
そんなふうに自分を慰めて、好みの漫画が載っていない漫画雑誌をペラペラめくって、不満をごまかした。
だが結局、俺は居心地の悪くなった店内を早々に離脱することにきめる。
あんまり楽しくなかったのだ。俺は缶コーヒーだけを持ってレジに並び、肉まんを頼んだ。
気の弱そうな女性店員(おそらく学生)がレジに立っていた。
彼女は「いらっしゃいませ、お預かりいたします」の「いたし」のあたりで噛んだ。
照れ隠しのような苦笑が愛らしく、まぶしい(俺は惚れっぽい性格だった)。
「ありがとうございます。またお越しくださいませ」
の声(「おこし」のあたりで噛んでいた)を背中に店を出て、缶コーヒーを軒先で飲む。
季節はすっかり冬めいて、夜ともなるとひどく肌寒い。
少しすると、さっきの四人組がガヤガヤ騒ぎながら店を出てきた。
ひとりの男と目が合う。咄嗟に逸らす。
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