288:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/06(水) 13:55:12.82 ID:Jic4PqMQo
着替えて財布と携帯を持つ。家を出るとき妹に「どっか行くの?」と訊かれる。
一応、会話の雰囲気は元通りになりはじめていた。まだ気まずいし、相変わらず妹は部屋に引っ込むことが多いけれど。
「コンビニ」
と答えた瞬間、幼馴染が不服そうに声をあげた。
「あなたは鬼か!」
「しょうがないじゃん。冬だし、寒いし。肉まん食おう、肉まん」
第一、他にどこにも行けない。足がない。
「……肉まんかぁ」
ひょっとしたら、食い物さえあればごまかしがきくのかもしれない。
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