307:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/07(木) 16:14:24.21 ID:9kZF2/kRo
俺の自尊心が傷ついたのは、やはり中学二年の、あのことが原因なのだろうか。
走れなくなったこと。そして生まれたフラストレーション、舌打ち、暴言、自暴自棄。
まぁどうだっていいや、と俺は思う。どうせ今日は雨が降ってて走れないし。降ってなくても走らないけど。
「暇ですね」
と幼馴染がぼやく。そう、暇。暇なのだ。ずっと。
なんでだろう。やることがなんにもない。せっかくの休日なのに。
平日は学校に拘束され、雑事に追われてろくに自由なこともできない。
あーあ、さっさと休みが来ないかなぁと考えながら過ごしている。
けれど実際に休みが来ると、途端にやることがなくなってしまう。
仕方なく暇を潰す。漫画を読んだりゲームをしたりテレビを見たり。
すると時間が潰れている。潰しすぎて、時間が足りなくなる。俺の休みはどこにいったんだ? こんなもんでいいのか?
中三の一学期の終業式の日、担任はこんなことを言っていた。
「若いうちに有意義な時間の使い方を覚えられなかった人間は、休日の少なさを嘆くしか能のない大人になる」
有意義な時間の使い方って、なんなんだろう?
なんてばかばかしい考えごとを、気付くとしてしまっている。ベッドの中にはそういう魔力がある。枕は俺の親友だ。
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