310:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/07(木) 16:16:24.67 ID:9kZF2/kRo
なんとも説明しがたい。
俺は彼女を憎からず思っている。彼女にしてもそうだろう。
けれどそれは、恋愛感情ではない(というより、俺には恋愛感情と言うものがいまいちよく分からないのだが)。
なんとなく、他の人よりは仲が良いよね、という関係であるに過ぎない。
他に友達がいないからなおさら。少なくとも俺にとっては。
じゃあ異性として見ていないかと言われれば――別に見ていないわけではないのだけれど。
いいかげん、誰かと誰かの関係についてぐだぐだ考えるのは飽き飽きだった。
「ああ、付き合っているともさ!」
と俺は叫んだ。幼馴染は目を丸くする。俺は彼女の肩を抱いた。
タカヤは驚いているのか呆れているのか、嘘か本当かを見極めようとしているのか、名状しがたい表情になった。
周囲が静まり返る。
俺は後悔に襲われた。
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