348:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/09(土) 11:52:40.36 ID:sAYgZV8xo
その日の夜、俺は熱を出して寝込んだ。
ベッドの中でうんうんと唸りながら、俺は一心に茶髪を呪う。
あの野郎散々好き勝手言いやがって、今に見てろよ。
熱でぼんやりした頭が思考を拒絶する。俺の身体は俺の思う通りに動いてくれない。いつも。
咳も鼻水も出ないのに、体だけが怠くて熱い。
「風邪、じゃないよね。誰かと喧嘩でもした?」
妹が、俺の体温が表示されているはずの体温計を見ながら呆れ顔で言った。
「……してない」
「したんだ。じゃあそれだ」
どういう理屈だ。Aと答えたらBと答えたことになって、あげくそれが正解なのか。
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