過去ログ - 妹「なぜ触ったし」
1- 20
349:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/09(土) 11:53:07.22 ID:sAYgZV8xo

「昔から誰かと喧嘩するたびに熱出すもんね、兄さん。なんで?」

「知らん。いいからあっちいけ」

以下略



350:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/09(土) 11:53:54.94 ID:sAYgZV8xo

 頭がぼんやりして、耳鳴りがする。俺はなんだか苦しい。
 茶髪、あの野郎、いったい何のつもりなのだ。俺が何をしたっていうのだ。
 なんだって見ず知らずの人間に真正面から嫌いだと言われたりしなきゃならないんだろう。

以下略



351:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/09(土) 11:54:50.63 ID:sAYgZV8xo

「何か飲み物でも買ってくるから」

「いいよ別に」

以下略



352:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/09(土) 11:55:22.80 ID:sAYgZV8xo

 知ったことか、と俺は拗ねる。どうせもうすぐ冬休みだ。みんな俺のことなんて忘れる。
 最初から気にもされていないのだ。うん。

 ……ちくしょう、誰がパパだ。くそう、あの茶髪野郎、そのうち泣かす。
以下略



353:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/09(土) 11:56:28.89 ID:sAYgZV8xo

 妹が帰ってきて、俺の部屋のドアを叩いた。
 飲み物を置いたらそのままいなくなるかと思ったのだが、椅子に座って本を読み始める。
 
 俺は眠りたかったが、なんとなく眠れなかった。
以下略



354:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/09(土) 11:56:55.34 ID:sAYgZV8xo

「嘘だ。怒ってなかったら俺を避けたりしない」

「避けてないよ、別に」

以下略



355:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/09(土) 11:57:27.89 ID:sAYgZV8xo

「分かったよ。もう訊かない」

 俺が言うと、妹は少しだけほっとしたような表情になる。
 こっちが悪いことでもしたような気分になる。いや、したのだけれど。
以下略



356:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/09(土) 11:57:54.18 ID:sAYgZV8xo

「わけがわかりません」

 妹は呆れたようだった。俺は何も言えない。
 
以下略



357:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/09(土) 11:59:05.80 ID:sAYgZV8xo

「わたしにもわかんない。感情はいつでもアンビバレンスで、行動はいつでもダブルバインドなの」

「難しいこと言うなぁ」

以下略



358:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/09(土) 11:59:31.91 ID:sAYgZV8xo

「この前も答えたと思うんだけど」

「うん」

以下略



359:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/09(土) 12:00:02.55 ID:sAYgZV8xo

「具合悪い?」

「全然平気」

以下略



1002Res/524.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice