383:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 15:44:11.45 ID:+kD5xfkMo
俺はしらんぷりして先輩と話す。
「先輩は、趣味とかあるんですか」
384:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 15:44:41.11 ID:+kD5xfkMo
「先輩の恋愛観をお聞きしたいです」
インタビューかよ、とまたモスが言った。タカヤが少しだけ身を乗り出しかけた。
385:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 15:45:07.10 ID:+kD5xfkMo
先輩に話を振ったのは失敗だった、思い、俺は「みー」に向き直った。
「君は?」
386:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 15:45:46.53 ID:+kD5xfkMo
「それで、えっと……」
俺は質問を繰り返す。
387:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 15:46:16.54 ID:+kD5xfkMo
「マフラーとか?」
うん、と彼女は頷く。
388:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 15:46:53.95 ID:+kD5xfkMo
俺の祈りが通じたのか、モスはこちらを見て不服そうに目を下ろした。俺は安堵する。
その様子を見逃したのか、今度はタカヤが口を開く。
やめろ、お前は存在自体が危ないから。現状不発弾だけど、ちょっとした衝撃でやばいから。
389:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 15:47:23.88 ID:+kD5xfkMo
それまでの時間で新しい質問を考えられたらよかったのだが、そんな余裕はなかった。
それでも「みー」に対してふたつめの質問をする流れというのは、なぜだか出来上がってしまっていた。
俺は自分を呪う。だがどうにでも持ち直せる。この流れなら。
390:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 15:48:17.52 ID:+kD5xfkMo
「負けた方が勝った方の言うことをひとつきく。オーケイ?」
「いや、今の話の流れ、絶対そんな感じじゃなかったけど」
391:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 15:48:43.80 ID:+kD5xfkMo
先輩が立ち上がる。タカヤも後に続いた。いいよ、と先輩は言ったけれど、タカヤはそれでもついていった。
それでいい。とっとと告白でもなんでもしちまってくれ。そうして現状をどうにか動かしてくれ。
こういう状況はうんざりだ。選択を保留して、猶予期間を堪能するのは。
392:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/06/10(日) 15:49:09.55 ID:+kD5xfkMo
つづく
393:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/06/10(日) 16:14:10.46 ID:swlkLmd7o
おかしいなあ、まいにち。世の中はシンプルだよ。
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