407:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/11(月) 19:42:14.79 ID:PtNcRsDDo
自分の両足で立ち上がる。
「どうした?」
408:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/11(月) 19:42:40.69 ID:PtNcRsDDo
「なにかあったの?」
と妹は言った。俺は答えずに歩き出す。彼女もそれに従った。
409:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/11(月) 19:43:43.56 ID:PtNcRsDDo
「どこかに寄ってく?」
俺は訊ねる。妹は答えなかった。
410:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/11(月) 19:44:09.70 ID:PtNcRsDDo
「なに?」
と俺は面食らって訊ねる。
411:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/11(月) 19:44:38.95 ID:PtNcRsDDo
「なんで?」
「わたしだと、つい甘やかしちゃうから。いいかげん、お互い兄離れ、妹離れしましょう」
412:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/11(月) 19:45:08.15 ID:PtNcRsDDo
公園を通りかかったとき、犬の散歩をしていたらしい女性に出会う。柴犬だ。
変な犬だった。こちらをじっと見ている。飼い主らしき女性は、中年の女性で、少し上品な雰囲気があった。
413:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/11(月) 19:45:36.60 ID:PtNcRsDDo
「占ってみます?」
「ぜひ」
414:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/11(月) 19:46:14.36 ID:PtNcRsDDo
犬はしばらく迷っていた。それは長い時間だった。十分くらいはずっと、レモンウォーターとポカリスエットの間で迷っていた。
いいかげんうんざりしていた頃、犬はそろりそろりとポカリスエットの方に近付いた。
まぁこんなもんか、と俺は思う。
415:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/11(月) 19:46:40.81 ID:PtNcRsDDo
「なんだったんだろうね、あの人」
「さあ?」
416:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/11(月) 19:47:10.03 ID:PtNcRsDDo
つづく
417:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/11(月) 19:53:03.30 ID:RDyiPT1IO
おっつん
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