449:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/14(木) 01:34:29.80 ID:mIB6jAMCo
帰り道で一緒になった幼馴染は、タカヤのことについて一言も触れなかった。
彼女が先輩に対してどのようなことを言ったのかはしらない。特に聞きたくもない。
今となっては終わった話だった。
いや、終わっていないかもしれない。タカヤがこの後どうするつもりなのかを俺は聞いていない。
いまいちあいつの性格というものをつかみきれないけれど、俺は自分があいつの恋心を疑っていたことを軽蔑した。
本当に俺はあいつを見下していたのだと思った。茶髪の言う通り。
「もう、冬休みですね」
と、幼馴染は思い出したように言う。彼女とこの話をするのも何度目だろう。
することがない休み。何もしない休み。うんざり。
帰りの途中でコンビニに寄って、俺たちは肉まんと、ついでに飲み物を買った。
俺はスプライトを買った。彼女はポカリを買った。軒先で肉まんを食べて、じゃあ、と言って別れた。
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