78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/27(日) 10:03:51.08 ID:6IhD+Sejo
乙!
細かい事は気にしません。
続き楽しみにしてます
79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/27(日) 16:08:33.57 ID:p4ie8nU5o
不意に、体に何かがのしかかった。眠りの淵から意識が引き上げられる。
ずんという重みに、ベッドのスプリングが軋んで跳ねた。
「……わたしが重いとでも言いたげですね、このベッド」
80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/27(日) 16:09:44.15 ID:p4ie8nU5o
「おやすみ」
俺は枕に頭を預けた。愛すべき惰眠の友。俺と枕との友情は何物にも代えがたい。あだ名も似てるし。
81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/27(日) 16:12:26.27 ID:p4ie8nU5o
俺は自分がうつぶせで眠っていたことに感謝した。少なくとも視覚的には何が起こっているのか分からない。
さらに幸いなことに、体勢と服装の関係か、衣服以外の感触はほとんど俺に伝わってこなかった。
冬が寒くって本当によかった。惜しいような気もするが。
82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/27(日) 16:14:24.74 ID:p4ie8nU5o
「昨日までの三日間、毎朝迎えに来たんですけど、妹ちゃんにもう向かってるって言われたんですよ」
全く知らなかった。妹も言ってくれれば……いや、口をきいてくれなかったのだった。
それよりも、彼女が迎えにくると一言言ってくれれば、時間をずらすなり断るなりできたというのに。
83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/27(日) 16:15:14.03 ID:p4ie8nU5o
「着替えるから、リビングで待ってて」
「別に気にしませんよ?」
84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/27(日) 16:15:52.19 ID:p4ie8nU5o
妹は既に起きていたようだったが、部屋に引っ込んでしまったらしい。
リビングのコタツにはスイッチが入れられたままになっている。
俺はテーブルの上に置いてあったバナナの房から一本引き抜いて食べた。朝食。
85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/27(日) 16:16:33.05 ID:p4ie8nU5o
「まったりしましょう。待ち合わせは十時半だし、時間はまだまだありますね」
俺は睡眠時間として浪費するはずだった三時間を失った。
86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/27(日) 16:17:25.16 ID:p4ie8nU5o
「俺に、女の子の口説きかたを教えてほしい」
というタカヤの言葉に、俺たちはまず唖然とした。
次に混乱し、納得し、最後にまた混乱。
87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/27(日) 16:17:50.64 ID:p4ie8nU5o
モスの言葉に、タカヤは真顔で返した。
「真剣なんだ」
88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/27(日) 16:18:47.83 ID:p4ie8nU5o
「いや、でも、女子となんて、普通に話せばいいだろ?」
俺は女子とろくに話ができない自分を棚に上げて言った。
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