過去ログ - 妹「なぜ触ったし」
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784:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/01(日) 17:18:20.40 ID:3WNZ2/ouo

 本当ならどちらかの家で話をするのが簡単なのだが、こっちには妹がいて、あっちには家族がいる。 
 不意にこのあいだ入った喫茶店のことを思い出して、まぁあそこなら静かだし、話をするのにちょうどいいだろうと思った。
 
 だが、彼女があの店の位置を知っているかどうか分からなかった。
以下略



785:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/01(日) 17:18:49.41 ID:3WNZ2/ouo

 昼前に準備を始めてリビングに降りると、珍しく妹が起き出していた。
 休みの日は昼過ぎまで眠っていることが多いのに、なぜだろう。

 彼女は俺の様子を見て、驚いたような顔をした。
以下略



786:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/01(日) 17:19:18.27 ID:3WNZ2/ouo


「そっか」

 と彼女は、承服しがたい何かを受け入れようとするような顔で頷いた。
以下略



787:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/01(日) 17:19:48.04 ID:3WNZ2/ouo

 家の前まで迎えに行くと、彼女は落ち着かない様子で玄関に立っていた。
 俺はその様子に、なんだか戸惑う。
 昨日までとは様子がまったく違った。

以下略



788:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/01(日) 17:20:15.27 ID:3WNZ2/ouo

 街の方に移動している最中、幼馴染は周囲の目を気にするように視線をあちこちに泳がせていた。
 表情は緊張している。本当に昨日までとはまったく違う態度だ。

 街中は静かだった。人が少ないと言う意味じゃない。たくさんの人が歩いている。
以下略



789:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/01(日) 17:20:51.27 ID:3WNZ2/ouo

 喫茶店に入る。普段から寂れているが、今日はとくに人気がない。
 天気のせいもあって中は薄暗く、俺はなんとなく気分がよかった。静かで薄暗い空間は、妙に落ち着く。
 窓辺の席に腰を下ろして、幼馴染と向き合う。

以下略



790:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/01(日) 17:21:17.88 ID:3WNZ2/ouo

「それで」

 ようやく視線をこちらに向けたかと思うと、真面目な表情をつくって幼馴染は言った。

以下略



791:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/01(日) 17:21:49.59 ID:3WNZ2/ouo

「うん。目に見えて沈んでた。から、なにか悩みでもあるのかと思って」

 こういう言い方をするのは得意じゃない。
 彼女は戸惑ったような顔をする。
以下略



792:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/01(日) 17:22:20.12 ID:3WNZ2/ouo

 言いかけて、結局彼女は口籠った。
 
「……アキと関係があるの?」

以下略



793:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/01(日) 17:22:53.38 ID:3WNZ2/ouo

「いいよ。でも言いたくなったら言えよ。あんまり心配かけるな」

「……心配したんですか?」

以下略



794:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/01(日) 17:23:19.52 ID:3WNZ2/ouo

 どこか行きたい場所があるのだろうか。それとも、何か思うところがあるのか。

「……いえ。いいです」

以下略



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