966:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/12(木) 16:05:51.56 ID:00tcio17o
口を開く。震えている。でもそんなのは当たり前のことなのだ。
当たり前のことを恐れて、逃げていると、そのうちいろいろなしっぺ返しを食らう。
今日のように。
967:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/12(木) 16:06:23.10 ID:00tcio17o
「違う。そうじゃない。俺にとってお前は妹であると同時に女だから、見れないとか、どっちが先とか、ないんだ」
「どういう意味?」
968:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/12(木) 16:06:59.38 ID:00tcio17o
「今のままじゃお前と一緒になったところで、ダメになるだけだって思う」
「一緒になるって」
969:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/12(木) 16:07:27.43 ID:00tcio17o
妹は少し苛立ったような声をあげた。
「ていうか、誰も兄さんに甲斐性なんて期待してない!」
970:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/12(木) 16:08:08.01 ID:00tcio17o
「……いや、シンプルだったんだよ。で、だ」
「……“で”、って、なに?」
971:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/12(木) 16:08:33.74 ID:00tcio17o
「まともに生きることに対してのあこがれも、ないではない」
「まとも、って?」
972:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/12(木) 16:08:59.95 ID:00tcio17o
「で、だ」
「まだあるの?」
973:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/12(木) 16:09:44.19 ID:00tcio17o
一瞬後、
「は」
974:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/12(木) 16:10:13.49 ID:00tcio17o
「……意味が分からない」
二回言った。
975:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/12(木) 16:10:59.70 ID:00tcio17o
「なにそれ」
……いや、うん。
しかたない。とりあえず今は、それが正直な気持ちなのだ。
976:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/12(木) 16:11:25.94 ID:00tcio17o
「別に嫌じゃないかも」
「……ああ?」
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