327:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/07/30(月) 23:18:07.41 ID:i46tR5SDO
〜 教室・帰りのホームルーム前 〜
勇者「一日の授業がたったの二限で終わった。すっごい楽ちん!」
魔王「そうか、帰ったら私が残りの四限分、みっちりとしごいてやる」
勇者「ごめんなさい許してください調子こいてました」
狐教師「あっ、そうだ思い出した。遅刻と半サボりの罰で、勇者を狐火で焼かないといけなかったな」
勇者「そのまま忘れていて! つーか、前から思ってたけど体罰ですよねそれ!?」
狐教師「体罰ではない。私のウサ晴らしだ」
勇者「なおさら悪いわ!」
吸血女子「……おもちゃにされてるわね」
離れて勇者たちを見ていた吸血女子が呆れたようにつぶやいた時だった。
機械男子「勇者は居るか?」
機械女子「勇者くーん」
機械男子と機械女子の二名が教室へと戻って来た。
勇者「ん? オレならここにいるぞ。ていうか、お前たちも昼休みの後の二限はサボりだったな」
機械女子「えへへ、機姫さんのウェポンラックをいじるのにちょっと熱中しすぎちゃって」
機械男子「授業放棄は引け目を感じるが、とても有意義な時間だった」
狐教師「サボりを有意義とは、教師の前で度胸があるな?」
狐教師の周囲の空間に蒼白い炎が灯った。
機械女子「はわわっ……焼かれる!」
機械男子「ちょっと待ってください先生、勇者に話があるんです」
勇者「オレに話?」
機械男子「ああ、ただオレではなく彼女が、だがな」
機械男子と機械女子の二名が、教室の入口の前から左右に移動する。
すると、二名の影に隠れていたもう一名が新たに姿を現した。
勇者「機姫?」
そこにいたのは機姫だった。
機姫は背中にごついウェポンラックを背負って、腕を胸の前で組んで立っていた。
機姫「うむ、話があるのはワシじゃ。試合とやらをセッティングしてもらいたくてな」
そして機姫は勇者──ではなく魔王に、ニヤリと挑発するような笑みを向けた。
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