52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/05/25(金) 21:06:16.07 ID:9OEyVz1DO
吸血女子『さ、さあ! この賭けに勇者は乗るのか!?』
人女子「乗れ」
獣女子「乗れ」
機械女子「乗れ」
水精女子「乗れ」
人形女子「乗れ、でないと呪う」
勇者「君たち怖すぎるよ! 目が!」
『……ろう』
勇者「……え?」
魔王『乗ろう、その賭け』
勇者「お、おい!?」
吸血女子『なになになんだとーッ!? まさか勇者ではなく、魔王が勝手にみずから賭けに乗ったー!』
勇者「ちょっと待て! 何を考えているんだよ!?」
魔王『……』
勇者「おい、魔王!」
獣走者「へへ、魔王様は軟弱な人間の勇者くんよりも、たくましい獣人のオレの方がいいってこった!」
勇者「バカっ! そんなわけ……」
吸血女子『おや、気が付けば時間が押していますね。
それでは、両者スタート位置へ』
勇者「お、おい!?」
吸血女子『3、2、1……スタート!』
獣走者「アバヨ、ノロマ!」
ドギャ───ンッ!
人男子「うおっ!? もう背中が見えなくなった!」
火霊男子「走れ勇者! 本当に魔王さんを盗られちまうぞ!」
勇者「うっ……」
魔王『……』
勇者「く、くそっ! 話は後でしっかり聞くからな!」
言い残し、勇者も走りだす。
こうして、街を巻き込む波乱のレースが幕を上げた。
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