過去ログ - 勇者「淫魔の国の王になったわけだが」
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12: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/05/29(火) 01:14:55.67 ID:MraeMU1Uo
階段を抜け、底冷えのする地下室を歩み続ける。
反響した足音が重なり合い、二人だけの足音が幾倍にも増えて聞こえた。

あくまで振り返らず表情を見せない女王。
それに反して、表情が少しずつ曇り始めた、幼い淫魔。
足取りがどこに向かっているかを、理解し始めたからだ。

ワルキューレに始まり、訪れた他種族の女を弄ぶのに使った、鉄扉に隔てられた空間。
その場所へと誘導されていると、気付いたのだ。

幼淫魔C「…女王、さま?」

隣女王「はい」

幼淫魔C「どこへ…行くんですか?」

隣女王「すぐ近くです。…言ったでしょう。誰にも聞かれたくない話があると」

優しくたおやかな女王にしては、冷たい声で返事がされる。
有無を言わせぬ迫力さえ感じ、幼淫魔Cはすぐに口を噤んだ。

隣女王「……着きました、この部屋です。こちらへどうぞ」

案内された場所は―――予想を裏切っては、くれなかった。



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