116:第五章 王女編「助けを呼ぶ声」 ◆a6qh.01v1w[saga !桜_res]
2012/06/04(月) 23:57:36.69 ID:bvwBbzpB0
「えいっ」
姫は迫力の無い気合いを入れて、岩を動かそうとしました。
「おっ! 超すごいですっ! 動きそうですよ」
不思議なことに、姫のターコイズの腕輪が光っています。
「もう少しで動きそう、なんだけど…」
「超壁際ですし、岩の向こうが開いてるかも…」
「えいっ」
姫は迫力の無い気合いを入れて、岩を押しました。
なんということでしょう、岩が揺れています。そして!
姫の背の高さよりもずっと大きな岩が、向こう側に動き出しました!
姫の左腕のターコイズの腕輪が強く光っています。
「すごいすごいっ! 超頑張って下さい姫さまっ!」
「えいっ!」姫は、渾身の力を込めました。
ターコイズの青緑の光が、中庭いっぱいに広がって、海の底みたいです。
ついに、大岩はごろりと前に転がって、姫が押さなくても動き出しました。
ごろりん、ごろりん、岩は坂を転がり落ちて行きました。
「超やりましたーっ!! 超すっごいです、あんな大岩、動かしちゃいました!!」
絹旗は両腕を、ぶんぶん振り回して大興奮です。
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