過去ログ - 死にすぎ仕上 と 虹の理后
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173:第八章 王子編「死を呼ぶ詠唱」 ◆a6qh.01v1w[saga !蒼_res]
2012/06/06(水) 00:16:28.55 ID:P9OSEpsK0
 

◇c.もう一度蹴り倒す



 更に思い切り蹴ると、ゾンビは再びもんどりうって倒れた。だが!

 そいつはやはり何も無かったように起き上がる。

 何度も倒れては立ち上がり迫り来るゾンビどもは尽きない。

 それでも僅かながら時間を稼げてはいるが、いずれこのままでは―――悪い予想しか思いつかない。


 くそっ、もうゾンビを蹴り付けるだけでは対処できない。

 天よ! 俺に力を! 絶望的な状況に、くじけぬ勇気を!!


 ゾンビどもはゆっくりと、更に包囲を縮める。一歩踏み込めば手が届く距離だ。

 再び蹴りを放つタイミングを計りつつ、腰を落として身構える。

 いかにここまで危険な局面を切り抜けてきた俺といえ、もはや祈るしかない!




 つづく。


 



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