174:第八章 王女編「友達どうし」 ◆a6qh.01v1w[saga !桜_res]
2012/06/06(水) 00:18:28.75 ID:P9OSEpsK0
ふたりは、紫の淡い光でみたされた、姫の頭が付くぐらいの狭い部屋にいます。
おわんをかぶせたような形なので、壁がそのまま上まで覆っています。
「超変なところに来ましたねぇ」
「わたしを導くっていうから、ついてきたんだけど…」
「まぁ、超そうなんですけどね…」絹旗は頭をかきました。
「そうなんだけど…?」姫は答えを待ちました。
「此処がどこだか、ぜっ…んぜん超分かんないです!」
絹旗は、高らかに宣言しました。
「導くつもりが、迷ってるの?!」
「ううっ、超的確なつっこみ!」
「おそれいります」姫は、丁寧におじぎをしました。
「ぼけ倒すだけと思っていたら、超意外っ!!」
「それにしても、不思議なお部屋だね」
姫はきょろきょろと、辺りを見回しました。
「妖精の道は、その妖精に超必要な場所に導くんですよ。
だから、まぁ…ここがその超必要な場所のはずです」
柔らかな床に、干し草でできた壁。
薄紫の光に包まれた、おわん型の部屋です。
絹旗を見ると、何だか困ったような顔をしています。
姫は、頭をこつん、と叩きました。
それから絹旗の頭を、指で撫でるように、ぽんと叩きました。
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