過去ログ - 死にすぎ仕上 と 虹の理后
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240:第十一章 王女編「虹の架け橋」 ◆a6qh.01v1w[saga !桜_res]
2012/06/07(木) 00:28:22.33 ID:dXrxOOG00
 

 改めて見回しましたが、やはり窓以外なにもない部屋です。階段すらありません。

「だーれーかーっ!」姫は叫びました。

「魔物しか来ないと思うから、超やめて下さい」



 すっかり光の収まったルビーをこすりましたが。もう何も起きませんでした。

 オパールやターコイズをこすっても、何も起きません。

 姫は、神樹様から渡された腕輪―――アンバーリングをこすりました。

「あー、絹旗ちゃんか、僕や神樹や」

「うわっ! 超びっくりです!」

 絹旗はきょろきょろと辺りを見回しました。

 でも、どこにも神樹様らしき姿はありません。

「そのアンバーリングを通して話しとるんやで」

「わぁ、すごい。いま神樹様はどこに?」

「どこにも何も、いちど樹となっては動けんのやで」

「それで神樹様は、いままで超何やってたんです」

「城の地下におった、魔物を退治しとったん。

 死霊どもで、ちょっと食あたりしてしもうたでー」ゲフ

「とにかく、いまは無事なんだね。よかった」

「それにしても君達、妖精界から帰ってくるのが早いで」

「超もっといたかったんですけど…一方通行さまが」

「おお、一方通行くんとも会うたか。で「斬るべきものを斬る剣」は?」

「魔物に囲まれて困っている人がいたから、渡しちゃったよ」

「あららー、いい加減に渡してしもうたんか…」

「もうっ!! いい加減じゃないですよ、わたしも超確認しましたし。

 それに一方通行さまも、おっしゃったから超間違いないですよ」

「…絹旗ちゃん、一方通行くんの扱いがえらく丁寧やねえ。

 君が「おっしゃった」なんてゆーたのを、はじめて聞いたで」

「きぬはたは、あくせられーたさまのこと、大好きみたい」

「ばっ、超ばかっ、姫っ! そんな超恐れおおいでござんす」

「…絹旗ちゃん、使い慣れん言葉はやめた方がええで。

 とにかく、まず勇者を探すんや。近くにいるようやで」

 



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