過去ログ - 死にすぎ仕上 と 虹の理后
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339:最終章 王女編「気高き乙女達」 ◆a6qh.01v1w[saga !桜_res]
2012/06/09(土) 01:17:12.08 ID:mcLgH+pT0
 

「妖精は元素。つまり、この世の理そのもの…。

 生まれかつ消え行くのが定めよ」

「む、難しい事言ってごまかそうったって、超そうはいかないですよ」

「理は分かるよ…でも、あなたは理を壊してる」

「…もしかして、わたしだけ超分かってない?!」



「だが…トレントは妖精の住処になるので邪魔だ…。

 さりとて、神に近すぎて滅ぼすこともできぬ…。

 憎々しい事よ」魔王は、ごうっと緑の息を吐きました。

「こっちは、千倍お前が超憎たらしいんですよっ!」

「千倍が、どれほどか知らぬのにか…痴れ者が!」

 魔王は、つっこみも容赦ありません。

 絹旗は、こぶしを握りしめて黙ってしまいました。

「じっ…十の十倍の、そのまた十倍だよっ!!」

「はっ、可愛らしい事をいう。だが賢しくもある」


「トレントの力を奪っていたのは、【妖精機関】の力だ。

 なんとも、恩知らずな風の妖精である事よ」

「くそっ! くそっ!! ふざけンじゃないですっ!! 超ふざけンじゃねェですよ魔王っ!!」

「…」姫は、ぐっと、にぎりこぶしを作りました。


 



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