過去ログ - 伊織「だって、あんたが好きだから」
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55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2012/06/10(日) 14:46:24.91 ID:kbSnN6gzo




一週間後






今日も暑い。

太陽のギラギラした光と蝉の耳をつんざく合唱にうんざりしながら、病院の入口までの道を歩く。

着ているシャツの首筋から脇の下まで汗で湿っていて不快だ。

しかし、病院の中に入ってしまえば、蝉の声も肌を焼く日差しも関係ない。

私は売店で花を買うと、プロデューサーの病室へと向かった。

病院内部はエアコンによって適温に保たれている。

人の気配がなく、静かだ。

聞こえるのは廊下を歩く私の足音ぐらいなもので、他には何も聞こえない。

今日が休日だから外来がやっていないせいもあるのだろう。

もうすぐプロデューサーの病室だ。

しかし、私の足取りは重かった。

プロデューサーが倒れた次の日、精密検査で分かったのは、プロデューサーがいつ死んでもおかしくないということだった。

プロデューサーの心臓は壊れかけていた。

病名はなんとか心疾患と医者は言っていたが、私は衝撃のあまりに聞き漏らしてしまった。

治療法はただ一つ。

心臓移植だ。

心臓移植をすれば、プロデューサーは助かると医者は言った。

私達は喜んだ。

しかし、一つ問題があった。


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