過去ログ - 伊織「だって、あんたが好きだから」
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57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2012/06/10(日) 14:47:46.91 ID:kbSnN6gzo
プロデューサーは、私が病室に入っていくと一瞬嬉しそうな顔をした。

しかし、また無表情を装って窓の外を眺め始める。

プロデューサーは部屋のエアコンを切って窓を開けていた。

風が吹いているせいか、あまり暑くはない。

P「……」

伊織「……」

私は何も話さない。

私も椅子に座って外を眺めた。

病院の前庭は庭園になっていて、花が咲き乱れていた。

鳥の鳴き声が風に乗って聞こえてくる。

庭には散歩している老人と、車椅子を押している少女がいるだけで、他には誰もいない。

普段は多くの人が訪れるこの病院も、休日特有のけだるい雰囲気が漂っていた。

P「……伊織は聞いたのか?」

伊織「あんたの病気のこと?」

P「……ああ」

伊織「聞いたわ」

P「……」

伊織「……」

二人の間に沈黙が流れる。

私にはプロデューサーが何を考えているのか分かる。


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