過去ログ - 伊織「だって、あんたが好きだから」
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64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2012/06/10(日) 14:53:09.93 ID:kbSnN6gzo
ようやくプロデューサーはベッドから体を起こした。

伊織「もたもたしてると置いてくわよ」

P「置いてってくれて構わないんだが……」

文句を言いながらも、プロデューサーは私についてくる。

音を立てないように病室のドアを開く。

頭だけ出して廊下を見回す。

誰もいない。

伊織「ほら、早くして」

P「はいはい」

屋上への階段をゆっくり登る。

P「仮にも俺は病人なんだが……」

伊織「階段登っただけで死ぬなら、どうせ明日には死んでるから問題ないわ」

諦めたのか、プロデューサーは黙って私についてきた。

屋上へと出るための、重い鉄製のドアを開けた。

伊織「……ふぅ」

誰にも見つからずに屋上まで来れて良かった。

安心したせいで思わずため息をついてしまう。

電灯などは無いから薄暗く、星を見るのに適している。

屋上にはたくさんのシーツが風になびいていた。

そして、空には満点の星。

この病院は街からは少し離れたところにあるおかげで星が綺麗に見える。


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