過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」2
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55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/07(木) 01:20:56.90 ID:jiMDkYtfo

――そして。

「因果が巡り巡った先で、機会があればいずれまた逢いましょう」

「じゃあまたね、救世主」

「ええ。また会いましょう」

 そう言って、わたしは白と黒の二人組の魔法少女に別れを告げた。
 突然現れたと思ったら、いきなり言いたいことだけ言って感謝して帰っていく二人を見ながら、私は思う。

 ……あの二人、私を殺しかけたことを完全に無かったことにしてたわね、と。

 だからと言って、いまさら問い詰めるのも面倒だった。
 何か無い限りは無害であることに変わりないのだから、寛大な心で見逃してやるとしよう。

「でも……本当に終わったわね」

 呟き、肩の荷が下りたような気分になる。
 もちろん問題は山積みかもしれない。見滝原市の復興だって、何年掛かるか分からない。

 けれど、終わったのだ。
 もうワルプルギスの夜に怯える必要は無くなった。
 まどかが魔女になる可能性だって、いまのところは無い。

 そうなると、今度は急に暇が出来てしまった。

 私には、帰還を喜べるような親友や魔術師はいない。
 まどかもさやかも杏子も、皆親しい者達と共にいるので少し疎外感を味わう羽目になった。
 まぁ……どうせ暇だしそれも良いかもしれない。

「もう誰にも頼らない。まどかとの約束が、私の全て……最後に残った道しるべだと、思っていたのに」

 呟き、力を抜いて笑みを浮かべる。
 良かった――と。



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