過去ログ - 涼「僕とあなたの」千早「シーソーゲーム」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/08(金) 01:57:43.28 ID:eHSUxDAV0
涼「でもどこに引っ越すんだろ。教えて貰ってないや。かけ直そ」

聞き返そうと社長に電話するも、忙しいのか出てくれない。そんなこんなしてるうちに5時間目を告げるチャイムが鳴り、ポツポツと雨が降ってくる。どうやら天気予報は、外れたようだ。

涼「って遅刻しちゃう! お昼ご飯食べてないし……。でもひとり暮らし出来るからいっか!」

結局お弁当にありつくことは出来なかった。また、6時間目の体育は空腹により力を発揮できず、女子の前で顔面にバスケットボールが当たるという恥ずかしい思いをしたけど、憧れのひとり暮らしの前ではそれすらも些細なことだ。

涼「でも、顔は勘弁して欲しかったな……」

芸能人は歯が命。でもその前に、歯がついている顔が命、生命線。特に僕らなんかはね。取り損ねた自分が悪いけど、とりあえず向こうのせいにしておく。

そして放課後、親によると、業者がすでに荷物をまとめてくれて、新居に送っているらしい。社長から送られた地図を片手に、玄関を出る。雨はすっかりやんでおり、太陽は雲の切れ目から顔を出していた。

涼「やっぱりいるよ……」

お昼の追跡者は、仲間を増やして校門前で立っていた。僕は彼らに見つからぬよう、一瞬の隙をついて逃げ去る。かの傭兵になった気分だ。まさに秋月・スネーク、いまいち格好良く聞こえないのは何でだろう?

涼「ふぅ……、見つからなかったのかな? 皆が来る前に、急いで新居に行こう!」

寄り道をせず、新居に向かう。向こうでは何が待っているか、考えるだけで心がうきうきしてきた。足取りは軽く、空をスキップしているみたいだ。


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