30: ◆I38.07w0MY[sage saga]
2012/06/09(土) 21:16:36.15 ID:bzATqBdvo
「ごめんねこんな話しちゃって、迷惑だったよね?」
「そんなことないわよ。他の誰かに話した?」
私は目を閉じてうつむいて、涙がこぼれないようにしていた。
それでも声を出して平気なフリをした。
「ううん、でもなっちゃんと英子ちゃんはわかってると思う」
よせばいいのに、私はまた弱音を吐いた。
「どうしよう、こんな気持ちのまま卒業出来ないよ……」
視界がわずかに滲む、我慢しないと。
こんな所で泣いて、同情してもらって、そんな所が子どもなんだろう。
沈黙が長い、何か言って欲しい。
私は机の上で手を組んだりしながらそわそわしていた。
彼女のことだから、気の利いた一言を探しているんだろう。
寂しさなんて吹き飛ばしてくれるような言葉を。
109Res/69.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。