4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]
2012/06/09(土) 19:57:00.87 ID:v1b/L3PFo
 期待 
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]
2012/06/09(土) 20:48:59.61 ID:UySXVMoAO
 >>3 
 けいおん!!のモブキャラ 
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/09(土) 21:01:34.65 ID:t7jxBEXSO
 >>5 
 サンクス 
  
 けいおんは知ってるが、モブまでは残念ながら分からないから退散する 
  
7: ◆I38.07w0MY[sage saga]
2012/06/09(土) 21:01:59.44 ID:bzATqBdvo
  宙に浮いたような足取りで二人へと近づき。 
  
 「だって、本当に楽しかったんだよ。そう思うよね? 二人とも」 
  
  なっちゃんが「はいはい」と言いながら私の頭を撫で、 
8: ◆I38.07w0MY[sage saga]
2012/06/09(土) 21:03:06.70 ID:bzATqBdvo
 「ううん、違うの。色々思い出してただけ」と、目を伏して首を横に振った。 
  
  崩れた髪を整えながら二人と一緒に歩く。 
  
  私の『色々思い出してただけ』という言葉には触れず、 
9: ◆I38.07w0MY[sage saga]
2012/06/09(土) 21:03:39.05 ID:bzATqBdvo
  三ヶ月前の私なら、素直にライブを楽しめただろうか。 
  とてもそうは思えない。 
  それ以前に、『さわ子先生に何かしたい』という言葉も出なかっただろう。 
  
  ――このクラスになって本当に良かった。 
10: ◆I38.07w0MY[sage saga]
2012/06/09(土) 21:04:07.53 ID:bzATqBdvo
  先を行く二人を見つめながら、私はもう一度空を見上げた。 
  二月にしては澄み切った空だ。 
  卒業式までこの天気が続けばいい。 
  
  未来のことはわからない。でも、今の私は満ち足りている。 
11: ◆I38.07w0MY[sage saga]
2012/06/09(土) 21:04:49.30 ID:bzATqBdvo
 「どこ行こっか?」 
  
  抜けているのを取り繕うように、少し慌てて声を出した。 
  
 「ハンバーガー食べに行こうよ」と、素早いなっちゃんの回答。 
12: ◆I38.07w0MY[sage saga]
2012/06/09(土) 21:05:17.41 ID:bzATqBdvo
 ―――――――――――――――― 
  
  図書室の窓枠越しに空を見ていると、一羽の鳥がそこを横切った。 
  外には灰色の空が広がっていて、十二月ということを実感させる。 
  
13: ◆I38.07w0MY[sage saga]
2012/06/09(土) 21:05:43.64 ID:bzATqBdvo
 「夏香、そろそろ自分で考えたらどう?」 
  
  私の正面に座っている英子ちゃんがすかさず口を開き、 
  なっちゃんは決まりが悪そうに答える。 
  
14: ◆I38.07w0MY[sage saga]
2012/06/09(土) 21:06:11.09 ID:bzATqBdvo
  割り込んでいいものかと思ったが、すでに言葉が先走っていた。 
  
 「まあまあ英子ちゃん、人に教えるのって自分の勉強のためにもなるんだよ」 
  
 「そう――、それならいいけど。あんまり夏香を甘やかしちゃ駄目よ」 
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