7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/06/12(火) 11:09:40.86 ID:pZ0kk8uso
貴音「わたくしたちが近寄ると、松の姿が変わるようです」
言われて男はいちばん近くの幹を見つめました。
ひき肌も荒々しく重厚な松でした。
ふと、この夢のあるじである少女には似合わないと思いました。
続いて二本先の松に目をこらしました。
その姿はまるで電波が不安定なテレビの画面のようにざわついて、
時折苦しげに歪んでいました。
更にその先の一本に目をやると、それは穏やかに、日に照らされて霞んでいました。
日の当たる肌は雪景色と溶け合うかのよう、
古い古い水墨画を見ている心地といえばよいのでしょうか。
P「貴音」
貴音「はい」
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