過去ログ - けいおん、after story
↓ 1- 覧 板 20
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]
2012/06/12(火) 16:20:20.24 ID:A+SE7um0o
いた!憂だ。まだ何も頼んでいない。
テーブルにすわり、文庫本を読んでいる。あの文庫本は何か、なんてことに気をとられつつも、声をかける
「ごめん、待たせちゃった?」
ううん、といって憂は笑う。かわいい。抱きしめたい。ってなんだそりゃ。
読みかけに閉じられた文庫本の著者の名前を私は知らず、最近若い女の人の間で人気があるんだよ、と説明してくれる。
本を読まない私は、そうなんだ、とうなずき、機会があったら読んでみようかななどと軽いことを言う。
憂は、えへへ、それならあの人の小説は面白いよ、と教えてもくれたから、一応名前だけ覚えておく。
小説家なんて夏目漱石くらいしかしらないのだけれど。
とりあえず唯先輩の話をして、憂はやっぱり、お姉ちゃんが好きなんだなあと、確信に確信を重ねる。
お姉ちゃんは実はしっかりものだから、なんて自分にごまかすように言う。
やっぱり、いろいろ大変なんだろうな、有名っていうものは。
憂の話も聞く。憂も、一応順調に進んでいるというが、
「どこの大学にいってらったんですか?なんてこと、聞かれてたまに困っちゃうんだ」
なんて笑いながら話す。
「大学で人を判断する人って、以外と多いよね」
「あれ、梓ちゃんも言われたりするの?」
「いや、私はそんなに聞かれないけどね」
「実力の世界って感じだね」
「いやいや、フリーのデザイナーに言われても・・・」
「そんなたいしたことないよ」
「でも、名前で仕事もらえるってすごいよ!」
「感謝しないとね」
憂はいつでも、どことなく悲しそうにみえる。
私たちは、どことなく似てるなあって、憂には失礼かもしれないけど、こっそり思っている。
こうやって憂と話していると、落ち着く。
そろそろ三時のおやつかな、と私がティラミスを頼むと、憂はショートケーキを頼んだ。
35Res/20.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。