過去ログ - 垣根「そんな垣根は飛び越えてやる」
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103: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:36:17.47 ID:53CyeT2I0
 力の差というコンプレックスが生み出す苦悩。
 いつか覆さなければいけない壁を見据える垣根は、いつもよりも少しだけ優しげな表情を見せた。


「悩むな」
以下略



104: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:38:47.23 ID:53CyeT2I0
 佐天はやや頬を赤らめながらお礼を言う。
 人に説教する事など殆どない垣根は舌打ちしながら頬を掻いた。照れ隠しかもしれない。
 そんな二人の様子を、向かいに座る三人がニヤニヤしながら見ていた。

「……なーんか、良い雰囲気じゃない二人」
以下略



105: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:39:26.36 ID:53CyeT2I0
 垣根がジロリと初春を睨む。
 実際、幼いころから暗部で行動してきた垣根がまともな恋愛をしてきたかと問われれば、全くそんな事はない。
 そもそも、垣根は誰かに好意的な感情を抱いたことすらほとんどないのだ。


以下略



106: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:41:12.40 ID:53CyeT2I0
「……学園都市の第三位がそんな性癖とはなぁ……」

「ちっ、違っ! 私は至ってノーマルだから!」


以下略



107: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:41:55.95 ID:53CyeT2I0
 顔を赤くして初春が思わず立ち上がる。
 にひひひー、と佐天は楽しそうな笑顔を浮かべて慌てた様子の初春の頭をよしよしと撫でた。
 もしかしてコイツラもそういう関係なのか……と、垣根は何だか女子中学生という存在に不安を覚え始める。


以下略



108: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:43:05.85 ID:53CyeT2I0
「そ、そんな悪いですよ」

「気にすんな。こういう時は黙って男に出させときゃいいんだよ」

「いよっ! 垣根さん太っ腹! マジで惚れちゃいそーですよ!」
以下略



109: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:43:35.71 ID:53CyeT2I0
「ふ、ふん。良いのよ。私達は育ちざかりなんだから」

 
 美琴はややすねた様な表情でシェイクを勢いよくストローで飲み始めた。
 そんな美琴の様子を垣根はニヤニヤとした表情で見つめ、更なる爆弾をぶっこむことにした。
以下略



110: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:44:17.73 ID:53CyeT2I0
 ピキリ、と音がした。
 明らかに人体から聞こえるはずのない、乾いた音だった。


「佐天はそれなりに女らしいスタイルだってのに、第三位の胸なんて谷間どころか丘すらねぇんじゃねぇの? お前の体の上で神経衰弱が出来そうだな」
以下略



111: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:45:04.19 ID:53CyeT2I0
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以下略



112: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:45:32.83 ID:53CyeT2I0
 初春はもはや呼吸をしているのかどうかが怪しくなるレベルで地面にぶっ倒れている、痙攣しているような気がするのだが大丈夫だろうか。
 美琴はまだ垣根に文句を叩きつける程度の元気はあるようで、この小さな体のどこに体力が詰まっているのか不思議だ。
 そして最も元気そうなのは垣根ではなく、黒子だった。
 それもそのはず、黒子はレベル4の空間移動能力者であり、自分の足では殆ど走らず先行する形で全員をここまで導いたのだ。

以下略



113: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:46:05.27 ID:53CyeT2I0
「アンタっ! 勝負しなさいよ勝負! 正々堂々とコテンパンにしてやるんだから!」

「第三位がレベル4に喧嘩売って何が正々堂々だ」


以下略



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