8:きゅうりの使者[sage saga]
2012/06/15(金) 20:36:02.73 ID:3fv2HUHAO
ムネシゲは彼に目をやって、うつむく彼女の頭を撫でて微笑む。
「泣きそうなのがバレるようでは、まだまだだな」
正鵠、
「 、 、 ――」
「だがお前はまだ子供だ、何をそう急いで大人になる必要がある?」
紫恩は恥に顔を染めて、次の瞬間目を潤ませた。衝動は抑えきれずに瞳から溢れ出す。
成熟の早いこの社会に置いても人一倍大人びている彼女だが、それでも根はまだまだ子供だ。
「やれやれ、ほんに世話の焼ける子じゃ」
昔から、と、ヒデヨシが苦笑する。
ムネシゲにすがり、ムクホークの翼を握りしめて、わんわんと泣く彼女。3人の娘。
「誰に似たのか、似ていないのか」
「カンベエどのの要素は間違いなく取り込んでるよね〜」
けけけ、と笑ったハンベエを、カンベエはぎろりと睨みつけた。
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