過去ログ - 真「ここは……」やよい「……どこですかぁ?」
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(東海・関東)
2012/08/16(木) 03:00:08.69 ID:7atUN79AO
頭に浮かんだ質問を恐る恐るサラリーマンに投げかけた。
「し、死んだって……真さん、なんでそんなことを?」
ちゃんと座席に座ったままだったやよいは、追突してくるトラック自体は見えていなかったようだ。
「後で話すよ」と真は言ってサラリーマンの返答を待った。
それに対してサラリーマンは、肩をすくめて視線を足下に落としながら答えた。
「かもしれません。でも、こうして息もしてますし、今生きているのは確かです。
こんなマンションの一室があの世だなんて考えられませんし。
……ただそれにしても、この部屋からは出られそうにはないんですが」
「……もしかして、私達この部屋に閉じ込められちゃってるんですかぁ?」
不安げにやよいは言った。
「閉じ込められたって、そんな……窓とか確かめたんですか?」
真の質問に、サラリーマンはどこか煮え切らないような様子を見せた。
「え、えぇ、それにここにはちゃんと玄関もあって、どこも試したんですが……
とりあえず、やってみればわかります」
「やってみればって……」
―――やってみれば
それがどういう意味で言われたのか分かりかね、真は怪訝そうな顔をしながらも窓ガラスに近寄り、留め具に手をかけた。
(……!?)
「あ、あれ?」
開かない。
いや、そもそも触れない。
留め具に力を掛けるどころか、まるで強力な磁石が反発しているかのように、手は留め具の周りで滑り落ちてしまう。
「な、なんだよこれ……」
「……私も信じられないんですが、玄関もそんな調子なんです。
それに窓ガラスを割ろうとしても割れないし、大声を出したり壁を叩いても外からは誰も気付く様子がない」
サラリーマンはスーツのポケットから携帯電話を取り出して、ディスプレイを真達に見せつけた。
ディスプレイは真っ黒に染まっている。
「携帯は電波どころか電源すら入らないですし。
まるでこの部屋だけ、外の世界から切り取られてるみたいなんです」
真もズボンのポケットに入っていた自分の携帯電話を取り出した。
見ると電源は入っておらず、バッテリーは入っているのにいくらボタンを押してもなんの反応も無い。
「そんな……こんなことって」
「ま、真さぁん、私達ちゃんと帰れるんでしょうか……」
絶句する真の傍らで、やよいが怯える。
「大丈夫……大丈夫だよ、きっと」
真は神妙な表情でやよいを抱き寄せて、その場にしばしの沈黙が流れた。
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