54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[Saga]
2012/06/25(月) 22:39:18.42 ID:uFdW4hRDO
自分の部屋に戻ると制服を脱ぎ捨て、ジャージに着替えた。
押し入れからニャン太を連れ出し、テーブルの上に座らせる。
それから床の上にあぐらをかいて、ボクは静かに眼を閉じた。
ゆっくりと深呼吸しながら、あのときの感覚を思い出してみる。
そしてイメージする。ニャン太が押し入れで眠っていた、つい数分前のこの部屋を。
(軽く、軽く……)
頭の中で何度も唱えるうちに、指先が少しだけ痺れてきた。
あのときと同じ、くすぐったいような痺れ。
そして徐々に、身体が浮かび上がっていくようなあの感覚が、ボクを包み込み始めた。
何もかもが白くなっていく……。
何もかもが浮かび上がっていく……。
霞の中に浮翌遊しているような、心地いい感覚。
やがてその感覚は消え去り、頭の中もハッキリしてきた。
ゆっくりと眼を開けると、テーブルの上には誰もいなかった。
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